ペット医療過誤裁判例のご紹介

皆様こんにちは。PLDA理事の中間です。

最近,以下のような報道がありました。

【ペット医療過誤で高額賠償 府立大病院「初歩ミス複合」―大阪地裁】

「大阪府立大獣医臨床センターで耳を手術した愛犬が人工呼吸器の操作ミスで死に、苦痛を受けたとして、飼い主家族が約850万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、大阪地裁であった。龍見昇裁判長は「獣医師の初歩的な過誤が複合した」と述べ、病院を運営する公立大学法人大阪に約80万円の支払いを命じた。同様の訴訟では高額賠償という。」

本判決については,判決文を入手次第検討したいと思っておりますが,それはそれとして,ペットの医療過誤トラブル自体は,珍しい事ではありませんが,訴訟を提起して,かつ50万を超える賠償額が認められることは極めて稀で,一つの事例として意義のある裁判例と言えるでしょう。

PLDA会員の皆様も,動物を飼育している方は飼主として,そうでない方もペットに関わる以上,どこかで,ペット医療過誤トラブルに遭遇することがあるかもしれません。

人間の場合もそうなのですが,ペットの医療過誤事案では,証拠集めの方法など,トラブル後の初動がとても大事になります。万が一,トラブルに遭遇した際は,直ちに弁護士に相談しましょう。